>>198― 茶会の間 ―[稚い血族の様子を、古老たる少女は微笑ましげに見つめる。]"父"が"子"に執着するのは、我らの習いのひとつね。多くの場合は相手に美点を見出すからこそ、“抱擁”するのだもの。その存在を永遠たらしめるために。シルキー、貴女はどういった"美"を備えているのかしら?[無論その逆に、苦しめ苛む目的から“抱擁”を行う者も居ることは知っているのだが。眼前の玄孫について言えば、そうではないと容易に知れた。]