[――自分にある最後の“守白十夜”の記憶。
それが本当に最後なのかは分からない。けれどそれ以降“守白十夜”の記憶はない。
けれど、問題はそこじゃない。そこではないんだ。]
……どうして俺は、助けた少年のことを何も覚えてないんでしょう。
[覚えているのは、小学生の男子生徒ということだけ。
その少年が誰だったのかがどうしても思い出せなかった。]
では学校探索はやめて、商店街に行きましょう!
現場を見ればその少年が誰だったかも分かるはずですし!
[と、そのまま校舎から回れ右をして軽い足取りで商店街へと向かった]