[彼女の肩に乗る蜂鳥が、人の言葉を囀り羽ばたいた。唐突な言葉に瞬くが、それが意味するものに理解が及ぶにつれて、ゆっくりと目が見開いていく。喜びと驚きと恐れと悔いと、そういったものが渾然となって溢れて、胸を塞いだ。] ……道を示してくださったこと、感謝の言葉もない。 それは、私が会いに行くべきものたちだな。[胸に手を当てて頭を垂れる。]