[何かしら?の声に、後ろに目をやると入り口付近にはナネッテの姿。 その口角は、不気味に上がっていたか。余裕の表情が読み取れる。 2対1。勝ち目は、ない。 そんな時に思い出す、ミーネの一言。] 人間なら、諦めるな、か……。 [誰にも聞かれないような声で呟く。 そして、前衛のゲオルグのほうに向き直るだろう。]