[ダーフィトの口調>>198に微かな揶揄を感じ取ってさっと目元に血が集まる。彼にその気があったかどうかはわからないが。
小さく息を吸って、吐いて。]
――文字通りの絶海、ですよね。
そういえばカークさんがここからの景色は夜が良い、って
熱く語っていましたっけ。
[静かな波の音に、真っ暗な空と海を背景にすれば
星はより美しく輝く。
けれどそれはつまり、本土の明りも、
海の上を滑る船の明りすらも見えないということで]
島と本土との距離では信号灯でも目視は難しいでしょうね……
近くの海域を通る船があればよいのですが。
[手は柵を無意識に、尤も初歩的な信号を叩いていた。
トントントン、ツーツーツー、トントントン。――“SOS”]