[>>203で再びメールが鳴ったので携帯が震えた。
取り合えず放置して、ガラパな携帯の受信アンテナを立てる。]
何だよ〜?人が楽しんでる時に。
[相手の声は聞こえない事はわかっていたが、僅か距離を取る。
電話をしている振りをして、この会話は電話ではない。非科学的だが術者による念話。
主国にある術者の集い。金字塔の最高位の導師の称号をもつ術者たる従弟からだ。
首尾はどうかな? ――そういったことを今回の立役者でもある従弟は、しれっと告げる。]
上々。つか、そんなのわざわざ聞くことでもないだろ?
はあ? どこから仕入れたそのネタ
[どうやら領主を決めるやり方に不満があるようだ。
下手に部外者を募って術式に失敗したらどうする、だの。約束を忘れてないだろうな、など喧しいことこの飢えない。]
わかってるって、うるさいなー、もう
[丁寧に作り上げた術方式が失敗すれば、君だけがどうなるかわからないことをお忘れなく。そうして唐突に”通話”は切られた。頭の芯がぼんやりとする。]
(ちゃんとやってるじゃないか。従弟どの)