─ セミヨンを越えてモーザック砦へ ─[ふと、佇む魔法兵器の唸りが小さくなった。城砦に畳まれた触腕がズルと蠢いて、持ち上がる。 美味そうな"匂い"小さき有象無象ではなく、年ふりた強い命の光が複数。ツィーアの認知範囲に入ったその気配>>61は横切るように南東へ動いていく。もたげられた触腕はそちらへとたなびいて揺れた]