― 『世界軸』上層・時の広間 ―
[とっさに転がって避けたものの、広範囲に広がる蒸気は完全に凌ぐ事はできない。
だから、後を託す声を投げた後は立ち込める熱気に耐えて息を詰めていた]
…………。
[無意識、手が触れるのは首のチョーカーにあしらわれた絆石。
コエを投げるのもちょっと辛い状況だから、そこに祈りをひとつ託して後は見守る]
(……信じてる、から、ね)
[言わなくたってきっと、届く。
だから言葉にはしない想いは石を介して伝わるか。
そのぐらいの役に立ってよね、なんて無茶ぶりもちょっとあるが]