[歳の差はおおよそ、親子のそれ。
多少は子供みたいに見たこともあった―――いや、ない。
そもそも、前船長が養父だったわけだから、テオドールはどちらかというと歳の離れた兄貴分―のようなもの、だと思っている。本人は。
尤も、その勘違いを訂正する術も、知る術もないのだが。]
あまり、近づかないでくれ。
信用したわけじゃない。
[鎮静剤をもらえるなら、それはとてもいいことだし、嬉しいことだ。だけど、敵地のど真ん中で初対面の相手に薬をもらえるわけがない。――尤も、決めるのはドロシー本人ではあるだろうけれど。
テオドールは依然として警戒したままだ。*]