―回想・アデルと―
[医務室に向かう前のメイン・サロン。
丁度人が集まり始めた頃、アデルに協力する>>118と言われれば淡く笑みを浮かべるが、ゆるりと首を横に振り返し。]
その申し出は嬉しいが、アデルは大事な総会のお客様だ。
無理をしたり危険な場所にはなるべく近付かないようにしてくれな。
[何かあれば俺の給料にも関わってくる。
これで本日二度目の釘刺しである。>>101
良く考えれば何故俺の給料が引かれなければいけないのか。
やはりパワハラで訴えることを本気で検討すべきかと考え出した時。
苦しそうな、微かな声が耳に入る。]
アデル、どうした?
…………!? おい、大丈夫か!
[険しい表情、流れ落ちる冷や汗を浮かべるアデル。
その様子はどう見ても尋常では無い。
頭を抑えているが、ただの頭痛でも無さそうな気はする。
横になった方が楽かとソファを促し、
サロン備え付けの薬箱で右足の応急処置を行う。
自身は隣に座り、様子を伺いながら回復を待つことにした。*]