あと、くれぐれも封を解かないことです。 おそろしいことが起きますから。[託した荷車に積み込まれた壷の中身は、切り落とした屍鬼の頭に硫黄やら何やらを詰め込んだモノである。封を破れば、その周囲数百歩に近づきたがる魔物はまずいないだろう。ちなみに脳がなくなったところで屍鬼は活動を停止しはしない。屍鬼を確実に滅ぼすには火か浄化魔法、あるいは術者をどうにかする必要があるから、この忌避剤は、今も時折、痙攣した。**]