>>198……!!![ 振り上げた剣が、ぴたりと静止した。至近距離で馬を走らせながら、垣間見えたカサンドラの様子が。剣を突きつけられているように見えたのだ――。 ]くっ…、やめろ……、その人に傷をつけるな!!![ 一瞬の怯みが、仇となったか。ごうっ、と音がして強風が舞い、強い冷気が再び辺りを制する。真冬の嵐のような冷たさに馬が怯み、僅かに賊から後れを取った。 ]