[ 文字を読むのも書くのも苦手。 一度つっかえながら発した自分の名を 自分の心の中で発したと思い込んみ 相手からしたら聞くのは2度目となる私の名を 目を見てはっきりとそう告げた。 彼が差し出してくれた見知らぬもの ──チョコレートには目を丸くして "これは何でしょうか…?" と尋ねる。もちろん、知っているはずはない。 チョコレートだと言われても首を傾げ、 不思議そうに眺めただろう。 ]*