[外に出ると、女がいた。「おーい!だーれーかーいーまーすーかー!」と聞こえたのは、この女らしい。
少し、耳が痛い。……どうやら、俺には気づかなかったようで、あたりをぶらつきだした>>203。
少し離れたところに、金色の男と、黒の女?が歩いているようだ。]
(この匂いは、昨日扉の前にいた男だ。……今日は汗の匂いがするな。もう一人いるのか?……何か不思議な匂いがする。)
[それを横目に、建物の影に入った俺は人のいないことを確認し、身震いを一つ。青年の姿へと変わる。]
……やはり、頭と尻がムズムズするが仕方がない。
[どこからか漂ってきた匂いに、犬の名残か、ヒクヒクと鼻を動かす。そして俺は腹が減っていることに、ようやく気付いた。……何か腹にいれてくるとしよう。**]