─── よし、やろう。その方がきっと、クレメンスさんも喜ぶ。[民間からの協力、そして所持していた艦を失ったことに対する補填という形でマチスは軍から艦の譲渡を取り付けた。その際の説得に、義勇兵として乗艦していた老人達も関わったのは言うまでもない。あの若者ならばカルカリアス号を任せるに足る、と口を揃えて言っていた]