― とりかごの外 ―[鳥籠の中にあって、更に籠に入れられていた少女には、遠い記憶以外に外の知識はない。それ故の不安を零したなら、返るのは短い答え。>>198刹那の間を置いて向けられる視線を上目遣いに見返しつつ。投げかけられた問い>>199に、数度、瞬いた]……一緒に……。[小さな声で呟いて。ふぁさ、と小さく翼が揺れる]