―廊下―
[さて、どこへ向かおうか。
あの時は外へ出るための方便たったが、ここに来て実際に喉が渇いてきたし。メイン・サロンへ向かって行ってみようか。
銃を手にしたまま、ふらふらと歩いていると後ろから声を掛けられたか。]
……っ、カークさん。
[銃を剥き出しで所持しているせいか。
警戒した様子で距離を詰めず、こちらを見ているカークの方を振り返る。
Nルームへ行ったのではという言葉>>199から、自分がタイガを連れて行ったことは知られていると悟った。]
……何か、ご用ですか。
[努めて冷静な声を出そうとしたのは成功したようだ。
逆に、冷静すぎて違和感を感じられたかもしれないが。
信じなきゃ。誓いにも似た呟きを思い出す>>183。
信じなきゃ。そうでなければ始まらない。]