[咄嗟に太刀での対応を諦め身を引くシュテルン>>200。
だが戸惑いと瞬時の行動の切り替えにより足元がふらついていた。
一方こちらは、太刀を捉え切れずに体は上へと浮く様に太刀を斬り上げている状態だ。
さて、それを引き戻す、速さを持つ”元の持ち主”であれば問題なく太刀を奪えただろうが、自分では引き戻し切り返すには少々速さが足りない。だから――]
いらん。っていわれたら教えてやらないとな。親切じゃなくて嫌がらせだ。ちょうどいいだろう?
[屁理屈をこねるようにシュテルン>>199へと言いながら、持っていた太刀を何の未練もなく手放した。
これによって少し身軽になり、太刀の重さで体が揺れることもなく。そして――踏み込みの勢いをそのままに、超至近距離までいける。]