[ともあれ読み切れない、と判断したミリアムの前に、滑る流水の如き動きで“分身”の二体が立ちはだかり、苦無を一本ずつ受ける。――否、例の気の抜けた表情のまま苦無に撃ち抜かれていく]まずっ――[後方に数歩を踏む。加護を受け流水の如き加速のついたおかげで、苦無が足に被弾する前に避けることはできたが、“分身”もなかなかに脆いことを露呈した形となる*]