[至近距離を掠めていった死の気配に、全身の血の気が引いていく。手を引かれ、縺れる足で走り出す背後>>194猛烈な速度で追い縋ってくる巨大蛇の影が迫る。不意にベルティルデは足を止めると、玲緒を背に庇いながらオヴニルに向き直った]