[そうして、近づく敵団を見れば、だれが元締めかは明白だった。ダークエルフというわりに、肌は白く見えたけれど。オークらと隊伍を組む人間もいることに、軽く目を細める。] 我々は、魔物の支配を打ち破るべく起った義勇軍である。 我々に投降するつもりで来たのなら、武器を放棄してきて。 さもなくば、交戦の意志ありと見なします。[そんな宣言をする姿は、こちらもまごうことなき王家の威風を具現化したものだった。]