[細い刃の鋒が、喉に朱を刻む>>189。
浅い孔から血液は流れ、鎖骨の窪みまで痕を辿った。
眉を顰め、くわえ込んだ侭上目でオズワルドを睨む。
口腔で扱く雄をきつめに吸い上げた]
ん、――く
[二つの朱は一度影を潜め、澄んだ空色を保つ。
頭部を拳で小突かれれば、眉を下げて苦く笑い。
その仕草もソマーリュの名残は無く、少年のそれ]
は、……、んっ、ふ
[>>191口腔で脈うち熱を孕み始めた怒張は、喉をおかす。
わざと奥まで当たるようにすればえづきかけるが
その刺激が好きだとも言うように透明の玉の浮いた顔を
恍惚に歪めながらひらけさせていた喉奥を締めるようにし]