[とりあえずこのままだと人目につくわ、走ると痛いわ、ただ不快感の塊がでしかないのと。
いいことが一つもない。
かといってブラなんてものは死んでもつけたくない]
…巻くか。
[荷物の中からタオルを1枚取り出し、短冊状に細長く引き裂いていく。
出来たそれを包帯のように胸を押えつけながら巻き付けた]
…苦しっ!
[洗面所の鏡で見てみると胸板が異常に分厚いマッスラーみたいにはなったが、さっきのボインよりかは幾分かはマシだろう。
かなり呼吸がしづらいが]
俺も神父のところへ行ってみるか…。
[そして部屋を出て協会へと向かう。
道中誰かに会っただろうか。
もし誰かに会ったなら思わず胸を隠してしまうかもしれない]