― 異界門 ―[先程は距離が離れていたので強くは思わなかったが、指先が悴みツンと冷たい空気が鼻から入って来る冬の気配を、この男は纏っている。 話は流れる様に語られ>>187>>189、気づいた時には小さな悲鳴をあげ、強い力と共に、男の両腕に>>190抱え上げられていた。 氷像ならば、体温により接触した箇所は融けて清き水も生まれるが、さて、この場合はどうだったろう?痺れる程の凍てつく痛みが走ったか、否か。]