[立ち去ったシモンと入れ替わり今度はヤコブが教会を訪れた>>190。
シモンの背中に胸の前で小さく手を振っていたが、ヤコブに気が付いてそっと腕を降ろした。彼の抱えた野菜の籠を見て小さくお辞儀をした。]
あっ…、野菜の配達ですか。
いつも、美味しいお野菜を届けて下さって有り難う御座います。
[ヤコブは、こうして野菜を届けに来てくれる。小さな村だから助けってあっていかなければ生きていけない。初めは慣れずに随分と息苦しさも感じたものだけど何時しかこの村の風習も苦にならなくなった。…ははにかみながら野菜を受け取った。
それから、教会の正門から二人で裏庭に移動した。草木の生えてない裏庭を見せれば、案の定ヤコブの口からは「見事に何もありませんね。」という呟き。それを聞いて苦笑する。]
はい、頂いた助言通りに冬が来てしまう前に綺麗にしてしまいました。