[彼も鍛錬を積んできたのだろう。痛みを堪え、苦しみもがきながらここまで来たのだ。この期に及んで手加減などない。全力で技を尽くして切り結ぶ。…ただ。此方には油断があった。甘さも───、あった。ディークの懐には、魔法石の屑がある>>5:399それを使うべきだった。魔弾を封じるべきであったのだ。なのにそれをしなかったのは、油断であり甘さであろう]