― 森 ―[ほどなく、応えがあった。>>197先触れの風が髪を揺らして過ぎていく。風と共に舞い降りたのは、少女のようだった。] ミーネ殿。あなたにお会いできて嬉しい。 私はクレステッド。 彼は私のきょうだいのヴィンセントだ。[人の理を越えた存在に家名など不要かと、簡単に名乗る。後ろで控える彼も、併せて紹介した。]