[……が、使用感としては客席で見た方が近くて良いのかもしれない。だが、それを理由に用が終わればVIPルームは撤去されてしまうことだろう。実際に歌劇は鑑賞しているので何ら疑う余地はない。劇団員でさえ知っているのは「今回は王族の方が見に来られている」ということだけだ。シロウは毎年毎年、こういった政敵を寄せ付けないアイデアや状況を作り出していた。]