―地下への階段―
ごめんなさい、マレンマさん。
私には生きる義務がある……義務があるの。義務なのよ。ごめんなさい。
いつも私に笑いかけてくれて、とても、嬉しかった。
ありがとう、マレンマさん。
私、ちゃんと、あなたの分も義務を背負って生きるわ。
だから。
……私には生きる、義務があるの。
[こちらを見る一対の瞳>>199をしっかり見据えながら、私はもう1度、リュックサックを振り下ろそうとします。
誰にも止められなければ、彼が抵抗しなければ、そのまま、彼が動かなくなるまで、何度も、何度もそうするでしょう。]