― 回想・第二試験の日まで ― それは今何を入れたの?[血の味が元の菓子と馴染むように味を調えるらしい。 首を傾げて問う黒いフードに、菓子作りの使用人は ちゃかちゃかとボウルの中身を混ぜながら、説明を加える] へえ……色々工夫があるのだね。[半月以上が経つ間、娘に与える血は変えなかった。 本人は何も言わないから、敢えて何をする必要はない―― と、判じる事も出来たのだろうが。 飴細工を喜んだ娘を見て、薄めて飲む以外の楽しみ方を 広げてみても良いかと考えての事だったとか*]