―宿・厨房―
……ううん。
レジーナさんは、ずっと…力になってくれてる。
[情けないという声>>181に、微か瞳を瞠って、
そんなことはないと、ふるふると首を横に振る]
……うん。置いていかない。
だから、レジーナさんも…置いていかないで。
[頭を撫でて貰えば、一瞬だけ、泣き笑いのように表情が歪む
も、頷き、同じ願いを口にする――…何処か、希うように。
父と、母と……父の親友だった医師と、そしてパメラを想う。
昨日まで温かな身体で笑っていた人達が、次の日には冷たくなって…どんなに手を伸ばしても、希っても、還らない命]