― 風龍峡入り口 ― 確認……か。[これからのことなど考えていなかった、というのが正直なところだ。 無論、異変調査もまだ序の口だから、まずはそちらに意識を向けるべき、ではあるのだが] ……歩み寄り。[思うのは、異種族ながら結ばれた父と母のことだ。 共存と呼ぶには父は随分と寿命を擦り減らしてしまったように思うのだけれど、ともかく自分が生まれるだけの余地はあった] うん。[大妖が説く言葉>>195に、少しばかり素直な口振りで頷く]