人狼物語−薔薇の下国

381 四君子繚乱


雷華の族長 ガートルート

─ 雷華の領域 ─

[そんなガートルートの心中を知ってか知らずか。
もう浮島を繋ぐ道を渡り切った辺りで青年が漏らした、質問の形をした小さな疑問。>>188
耳に届いたそれに、男はきょとりと目を瞬いた。]

なぜお前かって。ああ、

[言いながら、ふわりと狼の背から飛び降りる。
二頭が足を止めたのは、島へ渡って初めの森を抜けた向こう、一面の雷花が咲く野原。
そこに、小さめの家ほどの円形の建物が、幾つか連なっている。

先に地へ足を着けたガートルートは、未だ狼の背の上のルートヴィヒに両手を差し出す。
彼が飛び降りるにはやや高い。従者であると理解した青年が拒もうとも、あっさりと抱き上げて。]

言っていなかったな、すまん。
好きだからだよ。

[片腕の上に座らせ、その背を支え。
上背のある己よりも今は高い位置にある青年の顔を仰ぎ見る。]

(203) 2015/10/04(Sun) 03:20:14

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