…もうひとつ手を打つか。 例の馬賊の馬車が来ているな? 奴らの頭目に伝えさせろ。 くだらない希望にすがって街や村を逃げ出す連中を追って捕えるか殺すかしろ、とな。 ……ああ、それと───[少し考えた後に、付け加える。] そろそろ直接俺に使われる気はないかと聞いておけ。 あれの嗅覚と牙が、欲しい。