く…そ…[ 貫かれた肩の傷口を押さえると、ふわふわとした感触が手のひらに触れる ]羽根…?[ 一筋の月白の芯を持ったその羽根は、コンラート自身の血を吸ったためか、深く鮮やかな緋色に染まっていた ]…ほんっと、わけわかんねえ…[ どこか泣きたいような感情に顔を歪ませながら、それでも足は止めず、目指すのは、この状況の中、唯一まともに機能していると見える警備本部だ ]― 宇宙船の傍→警備本部へ ―