― 回想/白翼と黄金と ―
雷帝の生まれ替わり?私が?
[一瞬意味が取れなくて、目を丸くして首を傾げたならその理由も彼に聞けただろうか。聞ければ、へえと笑顔で頷いた。なるほど、いにしえにも金より美しき猛き鳥を尊んだ人があるらしい。]
貴方が見聞きした者を聞いたいんだ。
だって、本で読める話なんて私だって知れるんだから。
そうでしょう?
[生意気にも言い返せば、反応は笑い声だったか。>>192
そうして語られる話は今までになく新鮮で面白くて、時に質問を幾つも飛ばしながらも随分と熱心に聞き入ったものである。]