ーとある馬車の中で− [アーヴァインさんの部下に連れられて、私はユケム村にやってきた。元より、気弱というか、押されればそれに負けてしまう性格も手伝って、来ることとなってしまった。]ど、どうしよう…。恋人とか、できるのかな…。[正直いってアーヴァインさんはちょっと苦手。なんというか、あの感じがどうにも苦手だ。そんなことを考えていると、馬車はピタリと止まり、途端に扉が開いた。]「さぁ、ついたぞ。こっちだ」[なんとも無愛想な部下に続き、ユケム村に入っていった]