―回想:ヴィスマルク乗船時―[新造艦に乗り込むというのは、始めてではない。だが、技術士官が乗り込む――またそれが若い女性というのは、流石に少し意外であった。はてどのような相手だろうと興味本位に話を聞けば、なるほど技術屋らしく熱く語ってくれたものである。>>186] ………………装甲に火力、ね。[砲術科の者として、火力が増すのは有難い話ではある。最初は砲術長として、その説明を真剣に聞いていた筈であった。]