せやねぇ…じゃあこの村の最初のお話しましょかね。
むかぁしむかしのお話し。この村の最初のお話し。
とある一匹の人狼の青年の母親が経営する宿屋にね、皆が集まっておしゃべりしていたの。
せやけど人狼がいるって騒動になってねぇ。
皆疑い合い、吊りあげあい……そんな中。一人の負傷兵がいてね。
皆が仕立屋は霊能者やろかって疑う中、はっきり宣言しはったんよ。
彼女を真で決め打つと。
心の内は灰の海に落とし、唯まっすぐ慕わはってね。
心折れかけてた仕立屋さんに勇気の炎を灯しはった。
せやけど残酷。負傷兵がお墓に行って、残された村人はその仕立屋さんを疑わはった
その姿に負傷兵は嘆き、墓下の住民もその嘆きに引き摺られ