人狼物語−薔薇の下国

498 豊穣の村 ―人狼BBS風の少人数人狼騒動RP村―


農夫 ヤコブ

――農夫の畑――

[近頃は、めっきり鍬を握る事も少なくなってしまった。
 只の人間が老いに勝てる道理もなく、畑は教会で暮らす子のひとりへと譲った。今は継いだその子にあれこれと教えているが、元より手伝いに来てくれていた子だ、農具の使い方よりは種子の扱いを語る方が多い]

[息子が得意とした果実煮も、春夏秋冬いずれも作り置くならば、山の実りをそれと見抜く目がなくては難しい。地図を作ろうにも野山はあまりに広かったのだろう、息子が友人の鼻を頼りに駆け回っていた記録は、誰にも引き継がれず絶えてしまった]

[故に、作業の合間に三人で休息を取るときも、こうして二人で、祖父の日記を手本とし作物について語るときも――茶請けに出せる果実煮は、ひとつきり]


 ああ、それか、それはね――


[畑の傍に植わった、この付近では見かけない>>0:176珍しい果樹。
 卓上に遺されていた>>0:184息子の数少ない痕跡が、今年も多くの実りを齎している]*

(202) 2018/05/05(Sat) 00:35:54 (vdspuren)

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