─ 海精軍拠点:翌日夜・天幕 ─え…あ、ありがとう。[解ったという声と続いた言葉>>194に、浮かぶのはただ一人。そんな場合じゃないというのに、嬉しさに思わず頬が熱くなる。それを誤魔化すように軽く頭を振りながら、礼を言ったところで名を呼ばれ]ラートリー…[彼女から今の名を呼ばれたのは初めてで。思わず潤んだ瞳を一度伏せてから、笑みに変えて]