[ その間も、男の目は、城塞の上の魔王に釘付けになっていた。
それが幻影ではない、と、未だ信じられぬというように ]
カナン・ディ=ラーグ...
[ やがて、底冷えのするような低い声が、その喉から絞り出され、その手に、長弓と光る矢が現れる ]
蘇ったのか...別の世界の魔王なのかは、知らんが......
[ あれは確かに魔王だと、男の記憶と魔の印が告げる。男は弓を引き絞り、カナンの額に狙いを定めた ]
...何者であろうと...何度でも滅ぼすっ!!
[ 光の矢は、嘗ての対決を再現するように、真っ直ぐに放たれた* ]