――二階・廊下――
[真っ先に目に入るのは、エレオノーレの可愛い“お人形”だ>>36
辺りをきょろきょろと見回す様子に、ひそやかに唇が弧を描く。
次に目に映るのは、ロー・シェンの姿>>54
こちらは、エレオノーレよりも先にこちらに気付いていた様子。
わざとらしくにこりと微笑んで、小さく手を振った]
こんにちは、また会ったわね。
[彼に本当に同胞との会話が盗み聞きされているのだとしたら。
聞こえてくる“声”の張本人に、果たしてどんな反応をするものか。
ドロシーと彼に会話の主導権を譲りつつ、エレオノーレが視線を向けるはロー・シェンただひとり]