[トールに対するものではあったが、アンノウン氏の名乗りを聞いた。>>196
SG-610──人間としては珍しい名前であるが、偽名と疑うこともしない。
名乗った当人が当惑しているようだったから、親が与えたのだろうシリアルナンバーめいた名前のせいで、これまでいろいろ問題があったのだと推察される。]
ご苦労様です。
[そう声をかけたのは、汎用対話であって、決して仲間と誤認したわけではなかったが、言葉だけならば、アンドロイド同士が交わすのと変わらない挨拶になった。
必死のアイコンタクトに関しては、凝視されていることは把握したが、託された意味は読み取っていない。>>199
同じように揺るぎない視線を返す。]