人狼物語−薔薇の下国

184 吸血鬼の共存試験


息女 アイリ

― 回想・或る日 ―

[あの夜じっくりと眺める暇のなかった妖精と動物達の箱庭は、
そっと覗く度賑やかに動き出し、目を愉しませてくれる。
飴細工らしき色とりどりの妖精達を美味しく戴くべきかどうかの
判断は、無期限の保留にしておくことにした。

自分にもよろしくと言付けてくれた彼を、直接訪ねようかとも
思ったが。ふと、悪戯心が頭を擡げた。


――明くる日、主からの正式な返礼>>1:758に添えられ、
二人の部屋へと届いた菓子箱の中には。
数夜で溶け消える、氷細工の純白の菖蒲が二輪*]

(202) 2014/05/10(Sat) 14:31:15

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