― 回想・王子との対峙 ―[聖王国――人と魔の版図を塗り替え、今もなお人類の守護を担う大国。 その第三王子は、しかし王子としてこの場に立つのではないのだと言う>>193] ――ほう。[魔王は僅かに目を細め、彼の者の主張を聞く。 魔王の望みとは長き営みを無にする行為だと、彼は断じた] 確かに、我輩の居ぬ間に世は変わった――多くの者の意志がそれを為したと、認めよう。 しかしこれよりは、我輩の意志こそが世の歴史を創るのだ。[傲慢と言わば言え、これが魔の王なりと嗤う]