……えー、と。[願う声の余韻が内に消えた所で、視線はようやく傍らの妖精に。一連のあれこれを、風の妖精はどう捉えたか。なんて所にまで、意識は回っていないのだが]何の話、だっけ?あ、異世界から来た云々、だったら、俺、それで間違ってない。[とりあえず、直近聞かれた事を思い出して、それに答えて]あ、俺は、星司っていうんだ。[続けて口にするのは、自分の名前。それは妖精だけでなく、周囲を巡る風に向けた名乗りでもあった。**]