……これ、さ。
かーさん……って、俺を生んでくれた方の、なんだけど。
かーさんが、この鈴と一緒に遺してくれた歌、なんだ。
[歌い切った後、息を吐いて。
それから肌身離さず身に着ける銀の鈴へと視線を向ける]
怖がって閉じこもってたら、何も変えられない。
まずは、自分が変わって、飛び立て、って。
……魔法が使えるって、気づいて、それが怖くなった俺をそう言って、後押ししてくれた。
だから、さ。
俺は、変化を怖がって、踏み出せないヤツの後押しできるようになりたいって。
……そんな事も考えながら、ずっと、走ってた。
[夜空を見上げながら綴るのは、これまで誰にも告げた事のなかった内の内]