人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


魔法学園生 リヒャルト

 ……これ、さ。
 かーさん……って、俺を生んでくれた方の、なんだけど。
 かーさんが、この鈴と一緒に遺してくれた歌、なんだ。

[歌い切った後、息を吐いて。
それから肌身離さず身に着ける銀の鈴へと視線を向ける]

 怖がって閉じこもってたら、何も変えられない。
 まずは、自分が変わって、飛び立て、って。

 ……魔法が使えるって、気づいて、それが怖くなった俺をそう言って、後押ししてくれた。

 だから、さ。
 俺は、変化を怖がって、踏み出せないヤツの後押しできるようになりたいって。
 ……そんな事も考えながら、ずっと、走ってた。

[夜空を見上げながら綴るのは、これまで誰にも告げた事のなかった内の内]

(201) 2020/11/28(Sat) 23:15:24 (tasuku)

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