………大好きよ、ロウ。[彼を心配させないように、一人でも大丈夫と微笑んでみせてから。別れ際に、彼に聴こえるか聞こえないかの声で、そう囁いた。応えを求めるものではなく、ただ伝えておきたかった、というような響きで。なにかが起こる前に、どうしても――… もう一度。 それだけは。背中に彼の視線を感じながら、メイン・サロンへ急いだ。>>143 ]