人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


新入り ディーク

会話は聞こえないけれど、笑顔がとても楽しそうで―――。]

[もう…、行っちゃうんですね…――。

わかっていました、最初から――。

それでも、あなたの笑顔が咲く場所がそこにあるなら――俺は幸せです。

あなたが幸せなら、俺も幸せです……――。


俺は紅茶に口を付ける。
兄ちゃんが煎れてくれた紅茶、赤い紅茶――。

『――……ディーク、ごめん、な……』

申し訳なさそうに謝ってくる兄ちゃんに、俺は首を傾げた。
どうしてそんな顔するんだろう?
――"兄ちゃんは何も悪くない"のに――。*]

(201) 2013/10/08(Tue) 22:23:00

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